Andrea Rostのコンサートに行ってきました。以前から好きなソプラノでして、来日したときにはほぼ必ずオペラを観に行っています。今回はオペラではなくソロのコンサートということで、いろんな曲を聞けることを楽しみにしていました。
まず印象的だったのは、TraviataのE'Strano!でした。こちらはオペラでも観たことがあり、これがきっかけで彼女のファンになったのですが、今回も歌や演技でとても引き込まれてしまい、初めて観たときと同じように、観ていて胸が苦しくなるような気がしてきました。O mio banbino caroは、ちょっとコミカルに歌い、先日の観たMETのとても楽しいGianni Schicchiを思い出しました。
つづいて、ハンガリーらしいチャールダーシュを数曲歌ってくれました。これを長めのドレスでの振りを加えると、チャールダーシュがなんともいきいきとしたものになり、そういった感じを余裕を持って表現してしまうところに、彼女のすごさを感じました。
なかでも、Die Lustige Witweの2部の最初の曲がとても心に染入りました。それというのも、ちょうど去年の今頃Scalaにこのオペラを観に行ったことを思い出したからです。このオペラには、現在から過去をなつかしむような雰囲気があって、全体が夢の中の出来事のような感じがあります。ちょうどその感じが、ミラノの記憶と重なり、ミラノでの生活をとてもなつかしく感じてしまいました。あんな生活を送ることはできないのかもしれませんが、またミラノで暮らしてみたいと心底から思いました。
明日は、ミラノで仲がよかった知人で集まるようなので、がんばって行ってみようかな。
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